レアカードになるための休学とWELQ
こんにちは。サウスピークインターンのShunです。
最近はサウスピークでもレストランの紹介などを始めたので、そちらで忙しくなったり、たまたま行ったレストランの食べ物にあたり臥せったりしていました。
↑先日書いた記事です。ここのウニは本当に美味しいです。
最近はついに12月にも入り、日本はますます寒くなってきたのではないでしょうか。そんな中、日本中を暖めようと孤軍奮闘している会社がありますね。
そうです、WELQです。
いやー、よく燃えますね。実に暖かい。
...とは言うものの、これだけ燃えるのは仕方がないと思いますね。
まだ、学生の立場ではあるものの来年から病院実習に出るのでその中で患者さんから「肩こりがひどいんですけど、これは霊のせいでしょうか?」とか「私、どうやら餃子の王将アレルギーみたいなのですが。」とか言われたら、めちゃくちゃ迷惑ですからね。
ただでさえ忙しい現場の医者の仕事をさらに増やさないでくれよ、というのもありますが、テキトーな医療情報とか書かれると健康被害を増幅することもあるので、本当にやめてもらいたいです。
One more thing.
僕は今年、サウスピークのウェブマーケティングインターンとして働いていますが、その仕事の内容はといえばSEO対策が本業です。
ええ、まさにWELQがやっていた分野とがっぷり四つなんです。日々、SEOのことを考えながら頭を使って記事を捻り出していることもあり、他人の記事をコピーしてきてテキトーに変えて記事を量産しているとかかなりイライラとくるポイントではありますね。
と、まぁ、ここまでで僕の個人的な苛立ちであったり恨みつらみは吐き出したのですが、この件、意外と僕の人生においても役立ちました。と、いうのも、この件をきっかけにして”ああ、僕が休学したことは正しい方向の行動だったんだなぁ”と思うに至ったんです。
僕が医学部を休学して、サウスピークでインターンしていることを知ると7割以上の人が質問してくることがあります。それは...
「なんでそんなことしているんですか?」
です。
まぁ、分からなくもない最もな質問ですよね。
その質問に対して僕は次のように考えていました。
「日本の医学生は視野が狭すぎる。入学したら次の目標は6年間で卒業することになってしまう。このまま自分が卒業したら、卒業後は医療関係の人以外と関わる時間はますます少なくなるし、業界の物の見方に囚われてしまうだろう。その前に他の業界や、世界がどのようなものなのか見てみたい。医者とは違う経験をしてみたい。
そもそも海外を見てみると、大学入学後に1年間自主的に休むギャップイヤーで世界を見る機会もあることが羨ましかった。僕は今年の1年間休学することで自主的にギャップイヤーを作っている。
あとは英語をもっと上手くなりたいのも休学した理由だった。僕は6年生の時にイギリスの病院での臨床実習に参加したいが、そのためにはIELTsの点数で非常に高いスコアが必要になる。春休みに5週間サウスピークに留学して思ったが、このままではそのスコアに届かない。だから、1年間休学しながら英語を勉強して留学に必要な英語力を獲得しよう。」
このように、僕も自分の中ではそれなりに理由があったりはするのですが、微妙に自分の感じている感覚と説明する内容が噛み合っていないなぁと思ったりしていました。
この説明を聞いた人も「ふーん、そういうもんか。よう分からんわ」という感じです。
そうして過ごしていたのですが、最近次の記事を読みました。
この講義の概要をざっくりと説明すると、「ある分野では1万時間くらい時間をかけると100人に1人くらいの存在になれる。さらにそこから自分の価値を高めるには1万人に1人くらいの存在になれなければならないが、同じことを継続し続けることで1万人に1人の立場までなることは非常に難しい。なぜなら、そのためには9999人を倒さねばならないから。しかし、ここで違う分野に移り1万時間の努力をするとその分野でも100人に1人の存在になれる。複数の分野で価値を生むことで、それぞれの分野においては100人に1人かもしれないが、100×100=10,000と結果として1万人に1人の存在になり、価値を高めることができる。複数の分野の共通項としての自分の立場を確立することはまさに自分の価値を高めることであり、自分にしかできないことを見つける(=レアカードになる)ことである。」というお話です。
これを読んで、正直少し僕は感動しました。
話の内容が素晴らしいからではなく、自分がしていたことがまさにこれだと気付いたからです。笑
まず、僕の専門は医学です。
この分野においてはまだまだですが、これから努力を続けることで100人に1人くらいの存在にはなれると信じています。
次に僕が得意なことは英語ですね。
自分の能力の実感値としては、自分くらいの英語力が業務で英語を使うのであればギリギリ使い物になるかどうかの分水嶺くらいかな、と思うのが正直なところですが、一般的に日本の中ではかなり英語が得意な部類に入ります。
そして、今回の休学期間中のサウスピークのインターンを通して、他人に物事を説明する、記事を書く、SEO対策をするという分野に足を突っ込んでいます。これらの分野もまだまだではありますが、文章を書くのは好きですし、僕自身の記録フェチみたいな個人の嗜好も相まって面白さを感じているのでこれからも続けていけたらいいなと思っています。人間は所詮忘れる動物ですからね。
私のことを覚えていてほしいの。私が存在し、こうしてあなたのとなりにいたことをずっと覚えていてくれる?(直子)
— ノルウェイの森bot (@watanabe_naoko) 2016年11月15日
この藤原さんの講義録を読んで、自分は直感的に3本目の足(3つ目の専門領域)を出そう、出さなければいけない、となんとなく感じていたのだなぁと思いました。
いやー、結構悩みはしましたが、直感に従ってテキトーに下した決断でしたが、こうなってくるとよかったなぁと思います。やっぱ、直感は偉大ですね。今までも最終的な決断は直感に任せればいいと思っていましたが、さらにその信念とでも呼べる考え方が強化されました。どこかでそれのツケを払うときが来ないように、慎重に考えつつも直感を大事にしていきたいです。
なんてことを思っていた時に飛び込んできたのが、WELQの大・大・大炎上ですね。
一般的に、情報が発信できることは大事だよなぁ、と考えていたのですが、WELQの件を見て、将来的に今年自分が踏み出した方向はもしかしたらすごく価値を持つことになるかもしれない、と思ったりもしました。
きっと今後は医者が情報発信することの価値がもっともっと高まっていくようになり、みんなが正しい情報にアクセスでき、質の悪い情報によって振り回されることがずっと減る世の中にいいなぁ、なんて考えたりもしました。
色々と書いてきましたが、今日言いたいことは1つです。
自分の休学にちゃんとした意味づけができて嬉しい!
自分のしたことに後から意味付けるって生きていく中でめちゃくちゃ大事ですよね。
では、今日はこの辺りで。
ばおばお〜。(最近フィリピンで流行っている別れの挨拶)